高畑郁子《ダンサー》1980年 豊橋市美術博物館 蔵
インドに影響を受けた女流画家の情熱と表現
秋野不矩(1908-2001年)と高畑郁子(1929-2023年)は、世代も活動地域も異なるが、ともに新制作展・創画展に作品発表の基盤を置き、またインドに赴いたことでその地に強い影響を受けた日本画家だ。本展では、二人の画家がそれぞれの眼差しで描いたインド作品、そして色彩表現に迫るとともに、インドとの出会いによって拓いた世界から、さらに新しい日本画表現へと挑み続けた創造の軌跡を紹介する。