
Design&Illustration:Naoki Saito (Very Much Design)
「おとうちゃん」からの愛情あふれる手紙
「山月記」をはじめとする名作を遺した中島敦は、作家を志しながら横浜高女の教師をしていたが、1941年に辞職し、南洋庁勤務のため、当時日本の統治下にあったパラオへ向かった。滞在中、敦は息子たちに向けて、身の回りの出来事や珍しい南洋の風物について、優しく語りかけるように手紙を書き送った。今展では、この時期の家族とのかかわりにスポットを当て、敦から子に宛てた手紙を全81通展示する。