
菅野陽 《月と子供》 1960年 茅ヶ崎市美術館蔵
戦後日本銅版画界に新しい表現を求めた2人
銅版画界の黎明期に新しい表現を求めた菅野陽と浜田知明。菅野は複雑な線と面を組み合わせた表現で人体に着目した作品を手がけるだけでなく、銅版画史の研究者としても知られる茅ヶ崎ゆかりの銅版画家だ。一方、浜田は1950年の時点で銅版画に本格的に着手し、自身の過酷な戦争体験を踏まえて発表した『初年兵哀歌』シリーズによって一躍注目された。今展は銅版画界全体に日が差し込む直前に活動時期が重なる2人の軌跡を辿る。