田島弥平旧宅
JR本庄駅の東北、利根川にほど近い地にある豪壮な造りの住宅。伊勢崎市境島村地区は、江戸時代中期から蚕の卵である蚕種[さんしゅ]製造の盛んな地。田島家も蚕種製造農家の1つで、弥平は明治初期に近代養蚕法「清涼育[せいりょういく]」を大成した功労者。文久3年(1863)建築の主屋は、換気設備の越屋根とも呼ばれるヤグラ付きの総2階建てで、1階が住居、2階が蚕室。蚕の飼育に自然の通風を取り入れた近代養蚕農家建築の原点となった建物として国指定史跡、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産になっている。見学は庭及び桑場1階までで、個人住宅のため充分な配慮を。近くの田島弥平旧宅案内所では無料のガイドも。
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