
(C)南魚沼市トミオカホワイト美術館
空から見た景色は想像以上の美しさであった
洋画家 富岡惣一郎は、雪深い新潟県上越市に生まれた。故郷の自然は四季を通じて色彩豊かで美しいものであった。とりわけ冬に現れる純白の世界は画家を魅了し生涯追求するテーマとなる。雪国取材において地上からでは辿り着けない場所があり、限界を感じる。ある時、目にした俯瞰図をきっかけに、航空機で上空から見下ろす取材方法を思いつく。今展では、鳥の目〈バーズ・アイ〉取材で描いた作品を中心に白の軌跡を辿る。