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3殿が並ぶ珍しい本殿
近世には出雲10郡のうち島根、秋鹿[あいか]、縦縫[たてぬい]、意宇[おう]の3郡半を支配。事実上出雲大社に次ぐ、二の宮として勢力を誇っていた古社。本殿(重要文化財)は、大社造が3殿並立する珍しいもの。現在の建物は文化4年(1807)の建築だが、貞享年間(1684~87)以前の様式を引き継いでいる。平安時代末期の彩絵桧扇や室町時代の甲冑、4点の重要文化財など数多くの美術工芸品を所蔵。毎年11月20~25日の神在祭と9月24日の御座替祭が名高く、特に御座替祭の翌日に奉納される佐陀神能は、神楽と能を融合させた珍しいものとしてユネスコ無形文化遺産に登録された。