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忍野八海の中で最も面積が広い池
忍野八海の1つで、面積約1470平方m、深さ約50cmの八海中で一番大きな池。緑の林に囲まれて静かな湖面を見せる池の湧水は、かつては「清浄な霊水」と呼ばれ、富士山登拝の行者たちは池の水で穢れを祓い、登山の無事を祈ってこの水を携えて登ったという。池畔の高みには出口稲荷大明神の社が立ち、江戸末期創設の富士山根元八湖霊場(八大竜王)では、難陀[なんだ]竜王を祀る第一番霊場となっている。国指定天然記念物で、環境庁(現・環境省)の名水百選にも選定。世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産。