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阿弥陀三尊立像
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浄土堂
平家による兵火で焼失した東大寺を再建するため、建久元年(1190)から8年の歳月をかけて荘園の再開発と信仰の拠点として重源上人[ちょうげんしょうにん]によって建立された寺。国宝、重文級の文化財が数多く残され、なかでも大仏様(天竺様)の代表的建築といわれる浄土堂(国宝)と、その内部に安置された阿弥陀三尊立像(国宝)は必見。鎌倉時代の名仏師快慶作と伝わる三尊像が雲座に立ち、背面の透かし蔀戸[しとみど]を通して射す西日を背景に、西方にあるという極楽浄土からの阿弥陀の来迎を表現している。