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秋には例大祭のおくんちもある黒嶋神社
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こんもりと茂る社叢は縄文の森の雰囲気がある
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黒嶋神社に隣接して金比羅神社も鎮座
佐世保市の沖合に浮かぶ黒島の神社。黒島港のある本村[ほんむら]に位置し、長い石段を上ると本殿と大岩が鎮座している。平戸市の古社・志々伎[しじき]神社の分社で、祭神は平戸松浦氏の始祖・峯五郎披[みねごろうひらく]ほか2柱を合祀。一帯の社叢は神域のため伐採されたことがなく、スタジイをはじめ、タブノキやヤブツバキなどが茂り、縄文の森の面影がみられる。禁教期には島民全員が神社の氏子だったが、明治5年(1872)に神社の例祭を行った際に本村、古里以外の集落の住民がほとんど参加せず、潜伏キリシタンがカトリックに復帰したことが発覚した。神仏分離令で廃止されたが、明治12年(1879年)に村社として再興された。