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天王殿に祀る弥勒菩薩(布袋尊)招福の七福神布袋尊は中国では弥勒菩薩の化身とされている
日本三禅宗の一つ黄檗宗の大本山で、日本に「いんげん豆」をもたらした明末の渡来僧隠元[いんげん]禅師が江戸時代初期に開いた。明朝時代の中国建築様式を取り入れた建物や、お経に節をつけて読む梵唄に儀式作法など、随所に中国風を伝える。鉄木とも呼ばれる硬いチーク材を用いた大雄宝殿(本堂)は、現存する木造建築の中でも世界に類を見ないもの。創建当初の姿をよく残し、大雄寶殿、天王殿、法堂の三棟は国宝に指定され、その他の伽藍建築群も重要文化財に指定される。境内では隠元が伝えた中国風の精進料理「普茶」3300円~が食せるほか、坐禅1000円や写経2000円の体験も可能。