中津城(奥平家歴史資料館)
天正18年(1588)、黒田官兵衛孝高(如水)が、山国川河口の地に築城した海城。細川家、小笠原家の後、享保2年(1717)から奥平家の居城となり、廃藩置県まで統治した。奥平家は産業振興、蘭学振興等を行い、前野良沢や福澤諭吉などを輩出する土壌となった。現在の城は、昭和39年(1964)に奥平家が中心となって中津市民の協力のもと、再建したもので、五層の天守閣と二層の櫓から成り、一帯は中津城公園として整備されている。天守閣内部は奥平家歴史資料館として、徳川家康拝領の白鳥鞘の鑓や歴代当主の甲冑や古文書など数多くの奥平家所蔵の品々を展示。令和7年(2025)には、庭園デザイナー・石原和幸設計による“日本唯一の花城”としてリニューアル。アートフラワーが見事な天守閣内部をはじめ、庭園には一年中さまざまな花が咲き誇る。
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