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洞窟入口に立つキリスト像
明治初期の「五島崩れ」 といわれるキリシタン弾圧の中で、里ノ浦のキリシタン3家族が隠れ住んだ洞窟。若松島南端にある洞窟は、奥行約50m、高さ約5m、幅約5mのT字型の洞窟で、船でしか行けない険しい断崖の裏側にあり、海岸からは見えない格好の隠れ場。しかし、焚火の煙を見つけられて捕らえられ、厳しい詮議や拷問を受けたという。洞窟の入口に立つ高さ4mの十字架と3.6mのキリスト橡は、昭和42年(1967)の建立。毎年11月にはミサが行われている。近くには侵食でできた岩穴が聖母子像のように見える「針のメンド」もある。アクセスは瀬渡し船を事前に予約しよう。