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境内に咲き乱れる雪柳。見ごろは3月下~4月中旬
天平3年(731)、平城宮の鬼門を護るため光明皇后によって創建され、平城宮の東北隅に位置したことから隅寺とも呼ばれる。遣唐使として唐に渡った玄ぼうが帰国の途中に東シナ海で暴風雨に襲われた際、海龍王経を一心に唱え、九死に一生を得て無事に帰国を果たしたことから、現在も旅行や留学に赴く人が参拝に訪れる。西金堂(天平時代・重要文化財)には天平時代の塔で唯一現存する五重小塔(国宝)が安置され、本堂には金泥のお婆に装身具と切金文様が美しい鎌倉時代に造立された十一面観音立像(重要文化財)が安置されている。