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入母屋造檜皮葺きの楼門
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六国史の日本三代実録に元慶元年(877)12月3日「授近江國正六位上油日神從五位下」という記述が見られ、元慶元年(877)以前の創立とわかる。中世以降は江洲に無穏大社と仰ぎ、甲賀郡(現在の甲賀市と湖南市を合わせた地域)の総社として甲賀武士(甲賀古士・甲賀忍者)達に信仰された。本殿・拝殿・楼門・東回廊・西廻廊はそれぞれ国指定重要文化財であり、室町時代の社殿群が揃って現存する。現在は社名の通り全国の油業界の信仰も集めている。白洲正子の著書『かくれ里』でも紹介され、近年は映画やドラマなどのロケ地として有名。