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北アルプスを望む安曇野の里内にあり周辺散歩も気持ちがいい
明治38年(1905)、鳥取県の名峰大山の麓に生まれた田淵行男は、上京後に師範学校を卒業し教員などを務めた。昭和20年(1945)、疎開を機に安曇野に居を構え、北アルプスをフィールドに山岳・自然写真や高山蝶など昆虫の生態研究に半生を捧げた。記念館には写真作品7万点あまりを収蔵し、年4回ほどの企画展で作品を入れ替えながら公開している。田淵が研究の過程で描いた蝶の細密画展示も好評だ。また地階では、田淵とゆかりのある作家などの企画展を随時開催。わさび田だった敷地には伏流水が湧き、四季折々の花も咲く。1館で作品と自然の両方を堪能できる。