-
溶岩流の上に形成された原生林だ
貞観6年(864)に富士の寄生火山の一つ、長尾山が大噴火した時に流れ出した溶岩地帯。その後の長い年月を経て約30平方kmにも及ぶこの溶岩の原が原生林に変わった。常緑樹が多く、高台から眺めると樹林がまるで木の海原を思わせることから樹海の名がついたものだ。現在も未踏の部分がほとんどで、決められたコースをはずれ、森の中へ入り込むのは危険。通り抜ける道は国道やかつての開拓道路、東海自然歩道のみ。溶岩の造り出した洞穴が多いのも特徴で、多数の洞穴が確認されており、うち氷穴、風穴、西湖蝙蝠穴は入洞できる。