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大浴場から続く庭園に面して、東屋をのせた露天風呂が備わる
その昔、丹波の山之神湯と呼ばれ湯治場として栄えた国領温泉の宿。緑の中に佇む小ぢんまりとした山里の宿で、日帰り入浴が楽しめる。浴室は男性用の「赤鬼の湯」と女性用の「お福の湯」があり、それぞれ東屋を配した露天風呂も備わる。「赤鬼の湯」の由来は、「丹波の赤鬼」の異名を取った丹波の黒井城主、荻野(赤井)悪右衛門直正から。直正は百戦百勝の豪勇で、明智光秀の丹波攻めを「赤井の呼び込み軍法」で退け、織田信長にも恐れられたという武将だ。「お福の湯」は、三代将軍徳川家光の乳母・春日局がこの地で生まれ「お福」と呼ばれていたことから。源泉をかけ流しにした家族風呂(貸切風呂)もある。