かつて、初代新谷藩主は、江戸からの帰途に京都の高尾からもみじの苗木を持ち帰り、稲荷山に植えたと言い伝えられている。現在、公園内には、樹齢200年の老楓など約3000本のもみじがあり、秋には県内有数の紅葉を観賞することができる。
道後温泉本館と並び愛媛県を代表する木造建築。正面に太鼓櫓[たいこやぐら]を据えた入母屋造の木造瓦葺2階建てで、大正5年(1916)に建てられた。老朽化のため取壊しの声もあったが、昭和60年(1985)に建築当時の芝居小屋の姿に戻った。
寛政年間(1789~1801)に建てられた大村家住宅は八日市・護国の町並みに現存する最古級の住宅。平成2年(1990)に重要文化財に指定された。内子が製蝋[ろう]で栄える以前の町家の造りで、隣接する豪商・本芳我家と見比べるのも一興。平成24年(2012)までの修理で建築当初の姿に復元された。内部は非公開。