立山黒部アルペンルートは、いろいろな乗り物を利用して、美女平、弥陀ケ原、室堂、大観峰、黒部平、黒部湖と、ほとんど歩かずに北アルプスを横断する山岳観光コースだ。そのうち大観峰と黒部平を結ぶ立山ロープウェイは、1.7kmを支柱なしで渡るワンスパン方式。雄大な北アルプスの景観を俯瞰、眼下に全山燃えるような紅葉を眺める空中散歩が楽しめる。
立山連峰東面のなだらかな大斜面がタンボ平とよばれる。黒部平から全景が見渡せるが、より印象的なのはロープウェイからの眺めだ。ダケカンバ、ナナカマド、ミネカエデなどの落葉樹林が季節ごとに彩りをみせる。特に6月のみずみずしい新緑、10月上旬の鮮やかな紅葉は見逃せない。また、その年の気候によって冠雪と紅葉、緑の三段染めが見られることもある。
大観峰と黒部湖の中継地点で、立山ロープウェイと黒部ケーブルカーの乗り換え駅。標高1828mの平地に立つ白い駅舎は、1階にケーブルカーとロープウェイのきっぷ売り場とホームがあるほか売店もある。屋外には黒部平庭園があり、雄大な景色を満喫できる。