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弥陀ケ原の泥炭湿原は、多量の積雪や低温多湿な環境で発達したもの。そこに見られる多数の池塘[ちとう]は、この高原の特徴だ。伝説によると、立山の餓鬼道地獄に堕ちた亡者が作った田んぼとされ、餓鬼田と名付けられたという。ここに生える稲のような草は、ミヤマホタルイというカヤツリグサ科の植物で、周囲にはワタスゲの群落やモウセンゴケなどの湿生植物が見られる。近年は乾燥化の影響か、以前に比べて数が減っているともいわれている。
美女平~室堂間の約23km、所要50分、標高差約1500mを走るバスは、環境にやさしいハイブリッドやクリーンディーゼルバス。美女平近くの巨大なタテヤマスギ、仙洞杉は必見。美女平~弥陀ケ原間は、急カーブが連続する道路の両側に杉の大木が続き、滝見台と呼ばれるカーブからは、対岸に落差日本一の称名滝[しょうみょうだき]が流れ落ちる様子を眺められる。天狗平~室堂間は視界が開けているため、山々の連なりの向こう側に麓の富山平野が見える。天狗平や弥陀ケ原などではハイカーの姿も。
弥陀ケ原は、室堂の西に広がる標高約1600~2100m、東西9km、南北3kmの溶岩台地上に発達した高層湿原で、平成24年(2012)にラムサール条約湿地に登録されている。1周約2.1km、約1時間15分の木道の遊歩道沿いには、大小3000もの餓鬼田[がきた]と呼ばれる池塘が点在し、ワタスゲの群落やタテヤマリンドウなどの花が咲いている。遊歩道は弥陀ケ原バス停から始まり、木道の周辺には黒々とした池塘が見られる。一ノ谷分岐からは笹の茂る木道を進み、追分分岐で左折。立山有料道路の弥陀ケ原出口に出ればバス停弥陀ケ原まであと少しだ。9月下旬~10月中旬の紅葉も見事。
立山カルデラを囲む山々の稜線上にあり、常願寺川をはさんで、ザラ峠、薬師岳など、立山カルデラの大パノラマを一望できる。かつては立山信仰の登拝道途中の峠として使われ、越中富山城主佐々成政[さっさなりまさ]は、冬期にこの峠からザラ峠を越えて信州に下ったという。バス停弥陀ケ原を基点に、木道の遊歩道を追分分岐~松尾峠展望台入口と歩き、入口先の分岐で右へ。峠からの帰りは、三角点から右の歩道を歩いて松尾峠展望台入口へ戻り、バス停弥陀ケ原へ。約3.8km、所要約2時間10分。バスの降車時にはバス停係員に帰りのバスの予約を忘れずにしておこう。
天狗平と弥陀ケ原を結ぶトレッキングコース。立山信仰が盛んだった江戸時代には修験者が歩いた道で、鎖り禅定路とも呼ばれた。吠える獅子の姿に見える獅子ケ鼻岩には、修験道の祖である役行者[えんのぎょうじゃ]の像が祭られている。設置された鎖を使って岩場を越え、急坂を下って一ノ谷を渡るので、登山経験者向きで、軽登山靴が必要。天狗平バス停~弥陀ケ原バス停は約4.9km、上り3時間、下り2時間30分。
弥陀ヶ原にある立山高原バスの弥陀ヶ原バス停と山小屋風の待合室のある駅。標高1930mにあり、ここを基点に弥陀ヶ原の湿原散策、松尾峠や立山カルデラ展望台へのハイキングを楽しめる。弥陀ヶ原バス停周辺には宿泊施設があり、食事やラウンジを利用できる。弥陀ヶ原に到着したらすぐに帰りのバスの予約を。弥陀ヶ原バス停からの乗車は、美女平行きは30分前、室堂行きは40分前までにバス停係員に予約が必要だ。
弥陀ケ原のおだやかな風景とは対照的な立山カルデラを一望できる展望台。立山カルデラとは、立山連峰の南東側の斜面が、南北4.5km、東西6.5kmにわたって大きくえぐれた地形。一般的なカルデラは火山活動でできる地形だが、立山カルデラは常願寺[じょうがんじ]川の浸食によって土砂が大量に流出してできた浸食カルデラと考えられている。この浸食は現在も進行しており、下流の富山平野を水害や土砂災害から守るために、砂防事業が明治時代から現在も行われている。展望台へはバス停弥陀ケ原を基点に石畳の遊歩道を往復約1km、所要約35分。バスの降車時にはバス停係員に帰りのバスの予約を忘れずに。
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