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夏には周囲にワタスゲなどの高山植物が咲き乱れる餓鬼田も
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さまざまな形の餓鬼田があるがこれはハート形?
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地獄に落ちた餓鬼が飢えをしのぐために作った田んぼというのがうなずけるような餓鬼田
弥陀ケ原の泥炭湿原は、多量の積雪や低温多湿な環境で発達したもの。そこに見られる多数の池塘[ちとう]は、この高原の特徴だ。伝説によると、立山の餓鬼道地獄に堕ちた亡者が作った田んぼとされ、餓鬼田と名付けられたという。ここに生える稲のような草は、ミヤマホタルイというカヤツリグサ科の植物で、周囲にはワタスゲの群落やモウセンゴケなどの湿生植物が見られる。近年は乾燥化の影響か、以前に比べて数が減っているともいわれている。