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悲しい歴史を物語る公園
平戸瀬戸を隔てて平戸城や平戸ザビエル記念教会を望む小高い丘の洋風庭園。江戸幕府のキリスト教禁教令でマカオへ追放され、元和7年(1621)に日本に再潜入したイタリア人宣教師カミロ・コスタンツォ神父。生月島や納島で伝道を続け、翌年、五島の宇久島で捕えられ、田平のこの地で火刑となった。その殉教地の跡地に整備されたのがこの公園。公園内には、業火の中のカミロ神父の姿を表した大きなモニュメントがあり、そばには神父の来歴と殉教の様子が銅板に記された殉教之碑が立ち、悲しい時代を今に伝えている。毎年秋には殉教祭が行なわれている。