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寺町
阪神尼崎駅西側に広がる地区。元和3年(1617)、戸田氏鉄公[とだうじかねこう]が尼崎で築城を命ざれた際に、周辺にあった寺院が集められてできた町。寺町一帯は、空襲の被害が少なく、奇跡的に残っており、約3万9000平方mの甲子園球場とほぼ同じ広さに11の寺院がある。東端の全昌寺は、尼崎藩戸田氏鉄の菩提寺。隣が法華宗本門流大本山の本興寺。境内の興隆学林専門学校は開祖日隆聖人が開いた勧学院に始まる。門も四脚門という格の高い形式で、本堂も寺町で一番大きい。国重文の開山堂は入母屋造の建物に増改築を加え、複雑な構造になっている。