
長泉町井上靖文学館
愛鷹山麓のクレマチスの丘にある施設。昭和48年(1973)、郷土作家・井上靖存命中に個人文学館として開館し、井上はここで読者との交流を重ねた。伊豆の天城湯ケ島の自然と人間の成長を語り続けた井上の生原稿や写真、初版本や限定本などの書籍、万年筆といった愛用品を含め、約3000点の資料を所蔵。2階には自由に本が読める「ミュージアムライブラリー」があり、企画展示やワークショップなども開催。日本建築の礎を築いた建築家・菊竹清訓が設計した竹林に囲まれて佇む純和風の建物は、日本情緒と心の安らぎを感じさせてくれる。