石見銀山遺跡とその文化的景観
1526年から1923年までの約400年にわたって採掘がおこなわれた日本最大級の銀鉱山跡。採掘跡や銀を加工する作業場跡が残る鉱山跡だけでなく、そのふもとの谷間に広がる鉱山町や、石見銀山をめぐっての攻防が繰り広げられたいくつかの城跡、銀、銀鉱石などを積み下ろしした鞆ケ浦や沖泊の港と港町の温泉津、それらをつなぐ街道を含めての登録となっている。この地では銀鉱石を採掘した後、灰吹法と呼ばれる精錬技術によって効率よく高品質な銀が大量に生産されたため、銀山のある佐摩村(さまむら)にちなみソーマ銀と呼ばれて流通していた。
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